こんにちは。
東南アジア向けオンライン適性検査PandaTest開発者の安済です。

今回は「計測できるものだけで評価を行う危険性」について考えていきます。

適性検査は計測を推奨する立場なのに
何を逆のことを言うのかと感じられるかもしれませんが、順に説明していきます。
 

その感覚は大概合っている

デジタルマーケティングの領域では、コスト、表示回数、クリック数、コンバージョンなどの数値を用いて評価することが一般的です。
しかし、計測できるデータだけで全体像を把握しようとすることには、限界があります。

例えば、「読了率」という指標を使用することがありますが、実際にページをどれだけのユーザーが本当に読んだのかまでは計測できていません。
このように、計測できるデータを過信してしまうと、判断が偏り、行動の全体像を見誤る可能性が高まります。

「デジタルだから計測しやすい」と考える傾向にあるため、
無形の要素や人の心の動きを無視しがちですが、こうした要素も評価に含めることが重要です。

面接時の適性検査でも同じことが言えます。
適性検査を用いれば口頭面接だけでは測れないさまざまな要素が見えてきます。

しかし、実際に対面で会った時の雰囲気や感覚が意思決定においては最も影響され、
その感覚は大概合っていることが多いです。

「なんとなくこの人いいな」や「うちに合いそうだな」という
言語化も計測もできない要素は人と人が協働する上では実は重要です。

では適性検査は必要ないかというと、そんなこともありません。
「計測できるものは計測しておいて、計測できないことに時間も思考も使うために適性検査を使う」というのが正しい姿です。
 

「見抜く」と「見立てる」

「計測できないことに時間も思考も使う」について、もう少し分解してみましょう。
面接のプロセスにおいては「見抜く」と「見立てる」という2つの要素が存在します。

「見抜く」の段階では、候補者の過去の経験やスキルを細かく分析し、
あらゆる側面からその人を理解することが求められます。この一部を適性検査が担っています。

一方、「見立てる」段階では、その人が自社の文化やチームにどのようにフィットするかを考える必要があり、
これは科学的なアプローチというよりもアートに近い、解釈や想像の世界です。

例えば、「この花をオフィスのどこに飾ったら最も映えるか」を考えるようなものです。
「見抜く」から「見立てる」へ移行するには頭の切り替えが必要で、その感覚を鍛えることが大切です。

「見立てる」ためには、その人が会社組織内でどのように思考し行動するのかを評価できる必要があります。
なぜなら、人の行動は置かれた環境に大きく影響するからです。

普段社交的な人でも、「手強いクライアントとの会議」「怖い上司との面談」「想いを寄せる異性との2度目のデート」においては
社交的な性格を出せないことがあります。これを環境影響度の高い状況と言います。
同じ人間ですが、全く別の行動が現れます。

この会社組織内でどのように思考し行動するのかに着目したのがPandaTestです。
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