Viecoi Co., Ltd (Director: Anzai Akira)は2024年11月に、東南アジア圏を中心に展開しているオンライン適性検査PandaTestにおいて、シンガポール市場への展開開始をお知らせいたします。

PandaTestについて

PandaTestは面接では見抜きにくいポイントをデータで可視化する、ベトナム、タイ、インドネシアなどを中心とした東南アジア圏向けのオンライン適性検査です。この適性検査の最大の価値は、従来見落とされていた“組織の中で活躍できるか”を見極めることが可能な点です。

すべての項目にスコア(100点満点)を付けることによる可視化で長所・短所を特定し、面接判断や人材育成を効率的に進めることができます。つまり面接や履歴書では分かりにくい点を可視化することにより、人材見極めと組織のパフォーマンスを向上させることができます。
現在(2024年11月末時点)ではすでに7,000人以上の方がPandaTestを受験しており、業種業界問わずさまざまな企業様にご活用いただいております。

シンガポールにおける世界の多国籍企業と日系企業の進出動向

ジェトロが実施したシンガポール概況と日系企業の進出動向(2021年1月)によると、シンガポールはビジネス環境ランキングで世界2位にランクインするほど世界的にビジネス拠点として魅力的に映っています。その結果、内外の多国籍企業の研究開発(R&D)拠点が集積している国がシンガポールです。

また政府の積極的な支援もあり、近年、スタートアップや研究機関とのオープンイノベーション拠点の設置も相次ぎ、研究・開発拠点としての地位がさらに向上しています(ジェトロ、2023年)。その背景には“安定した政治・社会情勢”と“言語・コミュニケーション上の障害の少なさ”がビジネス上でのメリットとして挙げられています。

その中で、日本は1,113もの日系企業がシンガポールに拠点を置いています(外務省、海外進出日系企業拠点数調査、令和5年10月1日現在)。この拠点数は令和2年時比較すると147増加していることから、アジア他国と比較して急激に増加しているわけではないが、コロナ渦後も日系企業はシンガポールに拠点を置いている・戻している現状を表しています。

また、ジェトロの2022年度海外進出日系企業実態調査によると在シンガポール日系企業で今後1~2年の事業展開の方向性として44.6%もの企業が拡大すると回答しています。
このようにシンガポールは世界的に魅力的なビジネス環境を持っており、その点に惹かれて拠点を置いているのは日本も例外ではないということです。

シンガポールにおける人材マネジメントの利点とリスク

世界からビジネス拠点として高い評価を得ているシンガポールですが、その背景には先ほども書いたように“安定した政治・社会情勢”と“言語・コミュニケーション上の障害の少なさ”があります。
日本でのこの点がメリットだと感じている企業が多く、90.%が安定した政治・社会情勢、60.9%が言語・コミュニケーション上の障害の少なさをメリットとして挙げています。実際シンガポールには4つの公用語があり、そのうちのひとつが英語であることから、シンガポールの英語力はアジアの中でもトップレベルであることが分かります。これらの点が大きな利点として日系企業は拠点を置いているのです。

一方で、リスクとして挙がったのは人件費の水準が1番になりました。これは8割もの日系企業がリスクだと感じているポイントです(ジェトロ、2023年)。また、同調査でリスクとして挙がった上位10要因の中には、「自社が求める人材の雇いやすさ」も挙がっていました。

さらに詳しく人材採用について尋ねた質問では、半数以上の在シンガポール日系企業が必要な人材の採用で困難に直面していると回答していました。この結果により、すべてのレベル(一般ワーカー・スタッフ・事務員から、専門職・技術職、マネジャー・管理職)で、採用に困難が生じている状況であることがわかります。

このような“人件費の高水準”や“人材採用難”がある状況のなかで、人材採用のステップが会社に大きな影響、特にリスクがあることは明白です。

課題改善への一歩

先ほども書いたようにこのような状況のなかで、人材採用のステップが会社に大きなリスクをもたらす可能性があります。限られた採用活動・人材の中で、ミスマッチなく人材を確保していく必要があります。入社前のミスマッチを減らす術の1つとして、PandaTestは有効に活用することができます。

履歴書と面接数回では見えてこない、“会社で”・“チームとして”候補者が活躍できるかどうか・どのような行動をとる傾向にあるのかを確認することができます。限りなくミスマッチを減らし、合った人材に長く働いてもらうことがこの人材採用難において必要であると言えるでしょう。

参考文献
海外進出日系企業拠点数調査|外務省 (mofa.go.jp)
研究・開発拠点として地位向上(シンガポール) | 地域・分析レポート – 海外ビジネス情報 – ジェトロ (jetro.go.jp)
事業拡大を計画する日系企業増加、人材獲得の課題も(シンガポール) | 現地発!アジア・オセアニア進出日系企業の現状と今後 – 特集 – 地域・分析レポート – 海外ビジネス情報 – ジェトロ (jetro.go.jp)
2023年度 海外進出日系企業実態調査|アジア・オセアニア編
20230023rev2.pdf (jetro.go.jp)
2023年度|ジェトロ海外ビジネス調査 日本企業の海外事業展開に関する アンケート調査
20230045.pdf (jetro.go.jp)
シンガポール概況と日系企業の進出動向
20210040.pdf (jetro.go.jp)