面接後の言動と行動の不一致はなぜ起こるのか
こんにちは。
東南アジア向けオンライン適性検査PandaTest開発者の安済です。
今回は「面接後の言動と行動の不一致はなぜ起こるのか」について考えていきます。
言行不一致
面接時は「できる」「やりたい」と回答したのに、
実際に入社後には行動が伴っていないと感じたことはありませんか?
これは「未来の意思」についてのみ起こる現象ではなく、
「過去の実績から再現性が高いから大丈夫だろう」と評価したことでも起こる現象です。
つまり「言行不一致」な状態です。
この「言行不一致」が生じる心理的な要因や行動には
以下のパターンがあるのではないかと考えられます。
1. 自己評価と自己防衛の心理
2. 計画と実行のギャップ
3. 環境変化に対する適応力の不足
順に説明いたします。
1. 自己評価と自己防衛の心理
自己評価の過大評価
自分の能力やスキルに対して過大評価している場合、「私は問題解決が得意だ」「チームワークはうまくやっている」と自信を持って発言する一方で、
実際にはそれが伴わないことがあります。これは自己評価のバイアスであり、人は自分の能力を良く見せたがる心理が働きます。
この自己評価の過大評価が、実際の行動と一致しない原因となることが多いです。
防衛的態度
自分の欠点や問題点に直面することに対する不安や恐れから、無意識に自己防衛が働くことがあります。
自己防衛のために、欠点を認めずに自分の強みや成功を強調しがちです。
これは、失敗や不足している部分に対して自分を守ろうとする心理的なメカニズムです。
具体例:
自己評価が高いために、自己改善の必要性を感じにくく、「問題解決が得意」と答えるものの、
実際には問題に直面すると焦りや判断ミスが生じ、解決に時間がかかる。
2. 計画と実行のギャップ
理論と実践のズレ
理論や計画を立てるのは得意でも、実際に行動に移す際に問題が生じる場合があります。
特に、問題解決能力やスピード意識が低い場合、計画を立てる段階では完璧なアイデアを思いつくものの、実行段階ではその計画を維持できないことが多いです。
これは「計画倒れ」とも言え、理論と実際の行動の間にギャップが生じます。
決断力の欠如
計画や目標設定はできても、どのアクションを優先すべきか、どこで決断を下すべきかがわからず、行動が遅れたり、結果的に行動しなかったりすることがあります。
この場合、問題を解決するための積極的な行動が取れないため、実際の成果に結びつきません。
具体例:
面接で「新しい仕事が始まった際には迅速に計画を立てて行動します」と答えたにもかかわらず、
実際には計画に時間をかけすぎて実行に移すのが遅れた。
3. 環境変化に対する適応力の不足
安定を好む傾向
環境変化への対応能力が低い場合、新しい状況や変化に対して柔軟に対応することが難しくなります。
受験者が口では「新しい環境にも適応できる」と言うものの、実際には変化を避け、過去の経験に固執することがあるかもしれません。
変化を好まない性格や環境への適応力の欠如が、実際の行動に反映され、結果的に行動が鈍化したり、遅れたりすることがあります。
変化への恐れ
新しい状況に対して恐れや不安を感じ、そのために行動を取らずに現状維持を選ぶことが多くなります。
これが、「やるべきことをやらない」という実際の行動に繋がる可能性があります。
具体例:
「どんな環境でも自分を適応させる」と言いながら、環境やルールが変わった際にパフォーマンスが低下し、順応するのに時間がかかる。
PandaTestではこの「言行一致能力」を測る評価項目を新しく追加いたしました。
ぜひ「言行不一致」にお悩みの企業様はお試しください。